水木しげるサン、妖怪に昇格

敬愛してやまない、

水木しげる大先生が、昨日亡くなられました。


速報をみた家族からのメールで知り、

子どもみたいに、うそやうそや、ぜったいうそや!

と、泣き崩れてしまいました。


いつか訪れるとはわかってはいたものの、

そのときを迎えて、こんなに取り乱す自分の姿に、

妖怪のこと以上に、

水木しげるさんのことが大好きだったんだなあと、

改めて思い知らされました。

間違いなく言えることは、

いちよんごの妖怪は、

水木しげるさんがいなかったら、

生まれていなかったと思います。


妖怪を好きになるきっかけをくれたのが、

水木しげるさんだから。


はじまりは、

意外なことにゲゲゲの鬼太郎でも、悪魔くんでもなく、

水木さんの描く伝記や戦記ものの漫画でした。

特に大好きだった2冊は、

◆稀代の粘菌学者、南方熊楠の生涯を描いた「猫楠」

水木ワールドに引き込まれ、

鬼太郎や悪魔くんを読みすすめていくうちに、

はたと気づけば、妖怪の世界にはまっていたのです。


そこまでは、

ただの妖怪好きなちょっとおかしな人で済んだのですが…


そんなわたしも母になったある晩のこと、

夜更かしの息子にしびれを切らし、


「はよねやな、まっくろのけむくじゃらのめちゃくちゃこわい妖怪がやってくんぞおおおお!!!」


とすごんだら、

息子はすごい速さで布団に入ったのでした。


これに味をしめたわたしは、

こうなったら妖怪の絵本を作って、おどかしたろかい!

どうせやるなら、妖怪えほん作家になったるわい!


と、勘違いしてしまったのが、

いちよんごの始まりなのです(笑)


今回、水木しげるさんの訃報を知り、

本当にたくさんの方が連絡してくれました。

義理のおかあさんにはじまり、

会社員時代にめちゃくちゃお世話になった元上司の方まで。


みなさん一様に、真っ先にわたしの顔が浮かんだと…。

水木しげるさんが亡くなられた哀しさと、

その水木さんのおかげで、

いま細々とでも妖怪のお仕事をいただけているありがたさと、

たくさんの方がわたしのことを思い出してくれた嬉しさで、

もう、涙がとまらんのです。


しばらくは、泣きながら働き、

泣きながらごはんを作り、

泣きながら、寝たいと思います!


ついについに本当の妖怪に昇格された水木しげる大先生、

心よりご冥福をお祈りいたします。


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