【ゲストティーチャーとして小学校で授業をしました】

こんばんは!

ずいぶんと冷え込みますね。

お久しぶりの投稿になります。

イベント開催は引きつづき厳しい状況です。

今年はもう無理かなと思っていたのですが、思わぬ依頼をいただきかるた作りのお手伝いをする機会がありました。

2ヶ月前の報告になり恐縮ですが、10月14日(水)、大田区の小学校にてワークショップ形式の授業をさせていただいたのでご報告します。

4年生の総合の授業でこどもたちは日本の伝統文化を学びます。

今年のテーマは「かるた」。1年を通してかるたの由来や歴史を学習し、3学期には集大成として、自分たちで考えたかるたを制作するそうです。

今回はその総合授業の一環で、かるた作りのひとつのパターンを提供してもらえないか、との依頼をいただき「妖怪かるたワークショップ」を行いました。

合計4クラスで総勢144名。

感染予防の点からも、体育館にて間隔を保ち、2クラスずつに分かれて2時間授業を2回開催しました。

これから3学期にかけて、こどもたちはグループに分かれて自分たちオリジナルのかるたを制作していくこともあり、今回のワークショップではかるたの作り方を知ってもらうこと、さらにもっと作りたいなと思ってもらえることをゴールとしました。

具体的には、妖怪にも工作にも興味がないこどもたちを想定し、いつもより少しだけ「かるたづくり」に重きを置き、さらに切ったり貼ったりペンで描き込んだりと、できるだけ抵抗なく取り組めるかたちをとりました。そして妖怪たちには、いつもどおり、自由で気ままにただよってもらうことを忘れずに。

初の授業という形式で手探りの部分もありましたが、こどもたちは限られた時間でひとりひとり個性的なかるたを制作してくれました。

授業後に書いてくれたふりかえりシートをいくつかご紹介します。

「絵は自分の思いのままどんどん作っていき、文はリズムがよく、絵の内容がわかる文がよいことなどがわかった」

「かるたの作り方は、いろいろあると分かりました。ようかいを考えるのはむずかしかったけど、もやもやしていることを、ようかいにしてしまえばいいと知って、かんたんに考えられました。きり絵でうまくようかいができたのでうれしかったです」

「初めてかるたを作ったのでみんなにおいつけなかったりしたけれどかるたのなかのようかいかるたというのを聞いた時、いろいろなことをひらめいてこうしたほうがいいんじゃないかと思いました。かるたを作ってみんなで遊ぶことによってもっと仲がふかまることに気づきました。これからもみんなを楽しくできるかるたを作ってみたいと思いました。」

「かるた作りをして、いろんな人の個性も分かったし、たくさんのカルタがあって楽しかったです。わたしは、いろんなかるたがあったほうがいいと分かりました。そして、いろんなかるたがあると楽しそうだなと思いました。」

「かるたは考えるのがむずかしかったです。分かったことは、時間をかけすぎないでかくことです。考えるのに時間がかかって終わらなかったので気をつけたいです。また相手をこうげきしないことも大切だと思いました。」

「今日はようかいかるたを作りました。かるたは想像以上に自由に作っていいと分かりました。次はようかい以外のテーマでオリジナリティーが出るかるたを作ってみたいです。」

「かるたを作るのは、とても楽しいと思いました。でも、そのうらには、名前を決めたり読みふだをかいたりと、大変でくろうする作ぎょうもあると、つくって分かりました。でも工作とかは楽しいので、作ったらたっせいかんがありました!」

「想像をしてかるたを作るのは、とてもむずかしかったです。まい回かるたを作るのは私にはできないなと思いました。でも楽しかったです。」

「かるたは、すごいのを作ろうと思わないでいいらしい。ゲストティーチャーさんが、わらいながら作って、たのしんでいるといっていた」

時間内にできなかったり、むずかしくて大変だったとのコメントもありましたが、ひとつひとつのふりかえりにこどもたち独自の視点があふれていて、全員分を紹介できないのが本当に残念です。

前半の2クラスでは質問タイムを設けることができなかったのですが、後半の授業ではたくさんたこどもたちから手があがりました。ふりかえってみるとするどい内容から和むものまで質問の幅もひろく、とても心が豊かなこどもたちだなあとそんなことを感じました。

Q:どうやったらおもしろいかるたをつくれますか?」

「いい質問ですね。 わたしはニヤニヤ、フフフと笑いながらつくっています」

Q:かるがづくりでいちばん大切なことはなんですか?」

「かるたづくりに限らないのだけど、完成させることが大事だと思っています。それと、だれかを攻撃するような内容にならないように気をつけています。」

Q:どうしてトランプや百人一首じゃなくて、妖怪かるたをつくろうと思ったのですか?

「トランプだと、ことばで表現ができないし、百人一首だと、ルールがしっかりあって、わたしにはちょっとだけ窮窟に感じてしまいます。その点かるたは、わりと自由なかたちで伝わってきているので、妖怪と相性が良さそうだなと思いました。」

などなど、世間一般の回答とはちょっとずれていたかもしれませんが、これからこどもたちがかるたづくりをしていくなかで、なにかヒントになってくれていたらと思います。

ことしの夏はコロナ禍でサマースクールもイベントもすべて中止。リアルな場でこどもたちとふれあうのは本当に久しぶりで緊張しましたが、先生方のあたたかい雰囲気とこどもたちの持つとにかくプラスのエネルギーに、気がつくとわたしたちの気持ちもすっかりほぐれていました。

先生からもたくさんのフィードバックをいただき感謝しております。配布するプリントなどを活用しパッと見てわかるようによりシンプルに伝えたり、逆にわかりにくさを解消するためにプラスして伝えるなど、授業として行う上での改善点、課題、ひとつひとつクリアにして、また機会をいただけるように次につなげていきたいと思います。

最後になりますが、子をもつ立場として、あらためてコロナ禍においてご尽力されている先生方に心からの感謝と敬意の意を、この場をかりて伝えさせてください。

また、毎日たくましく学んでいるこどもたちの姿にたくさん元気をわけてもらったことも。

今回お声かけいただいた小学校の先生方、こどもたち、貴重な機会をいただきありがとうございました。3学期にどんなかるたが生まれているのか楽しみです!ぜひぜひ見せてくださいね。

今月は児童館での妖怪かるた大会もありました。

こちらも改めて報告します。

それではごきげんようか~い!

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ようかいこそだて

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